冷たい熱帯魚 [ 吹越満 ]
冷たい熱帯魚 [ 吹越満 ]

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〜あらすじ〜
熱帯魚店を営む社本(吹越満)。妻と、前妻の子である年頃の娘は折り合いが悪く、家庭内はバラバラでうまくいっていない。そんな中、娘が万引きをしたことでスーパーに呼び出され、そこで、その場をとりなしてくれた村田(でんでん)と出会う。村田のペースに乗せられるまま、流されるように彼と関わっていくが、実は彼がもう何人も人を殺してきた殺人犯であることを知る。と同時に、社本も共犯者として巻き込まれていく。
(2010年 日本 監督:園子温)

以下、ネタばれ含む感想です。
うーん、怖い。
心理的なところに迫る恐怖もあれば、単純に、グロテスクな映像も怖い。
実際の事件を題材にしているということですが、ジャンルとしては「ホラー映画」になるんですね。

何が怖いかというと、村田とその妻の狂気。
こういう人たちには、何を言っても話が通じないというか、行動の元となる考え方がこちらの想像をはるかに超えていて、何をどう説明しても分かり合えないだろうなという恐怖を感じました。

そして、観ながらずっと思っていたのは、
「社本はどの時点でどうすればよかったのか?」ということ。
彼の立場だったら、いったいどうしたらよかったんだろう?
警察に駆け込むタイミングはあったと思うけど、最初の殺人を見てしまったときに、
「もし人に言ったらお前もこうなるからな!」
と言われたら、もう怖くて従うしか選択肢がないように思ってしまう。
村田のあの自信。自分のすることは100%間違いがない、という自信と、その自信を元に弾丸のようにしゃべって、周りを自分のペースに強引に巻きこんでいく。
程度の差はあっても、こういう強引な人いますね。
こちらが、多少反対の意を唱えても、ちっとも動じない人。
怖い。怖過ぎる。
最初から関わらないのがよかったんだけど、そんなの結果論でしかないしなぁ…

この映画、救いがないまま進んでいき、最後の方はなんだかよく分からず話が広がりすぎた感がありました。
特に、父の死後娘が高らかに笑うところ。
確かにあんなところを見てしまったら普通ではいられないだろうけど、父に罵声を浴びせるところとか違和感がありました。
それと、熱帯魚屋が若い女性店員のユニフォーム(タンクトップと短パン)が不快でした。
そんな店、行かない。

見終わった後の感想としては、今の平穏な日常に十分感謝しないとな、とか思ったのでした。
やっぱり幸せな映画が観たいな。